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意識変革をするべし

「最近面白いことないな~」と口癖のように言っていた時期があった。

そういうとき、決まって誰かが、「そう言っているうちは面白いことないで」と言っていたのを覚えている。これは、本当にそうだな、とつくづく感じる。自分の目の前に起きていることが面白くないのではなく、自分がそれを楽しもうとしていないのではないだろうか。

たとえば、私は過去に一度だけ手術入院を経験したことがあるのだが、“手術入院” と聞いて、楽しそうと思う人はまずいないだろう。私も例外なくそう思っていた。だから、最初のうちは、私はベッドに横になりながらつまらなさそうにしていた。部屋には他の患者さんもいたが、ほとんど言葉を交わすことはなかったし、時折くる看護師さんとも必要最低限の言葉で会話する程度だった。そこに何の記憶もないし、得たものもない。

でも何日かして、そのつまらない日々がものすごく無駄に思えてきて、「楽しんでみよう」と何かがふっ切れたような気分になったのを覚えている。つまり、意識を変えてみたのだ。無理矢理だった。楽しくないことを、無理矢理楽しんでみようとしたのだ。発想の転換をしたとも言えるかもしれない。

楽しむために、まずは、自分から積極的に周りの人達に明るく元気な挨拶をし、声をかけるようにした。するとどうだろう、あっという間に入院生活が劇的に変わったのだ。

看護師さんと世間話をしたり、他の患者さんといろいろな話をしたりした。自分の父親と同年代くらいであろう方と何故かその時の首相について語り合ったりもした。その他にも、隣の患者さんにジャズについて教えてもらったりもした。
ヒップホップやレゲエが好きだった私が、今や、ジャズやファンクなどの音楽も楽しめるようになったのは、あのときに自分から話しかけたからだ。そして、人と気持ちよく接するには、まず自分から気持よく接することが大切だということにも気付かされた。

この入院生活で “楽しくない” ことを “楽しもう” と意識変革して得たものは私にとって非常に大きい。

このように、人の “意識” というのはとても重要で、それ次第で楽しくなったり、つまらなくなったりもする。「意識の不思議な力」でも述べたとおりだ。
私たちの周りにいる “最近面白いことばっかり人間” と “最近面白くないことばっかり人間” との違いは、身の回りで起きている出来事の差ではなく、その両者の意識の差なのである。

2009/08/26
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